「部屋に鍵を付けたいけど、業者に頼むほどではないし、自分で穴を開けるのはちょっと…」そんな方でも、穴を開けないタイプの部屋鍵なら、DIYで比較的簡単に取り付けることができます。ここでは、代表的な「両面テープ固定式補助錠」を例に、基本的な取り付け方の流れとコツをご紹介します。まず、準備するものは、購入した鍵セット(本体、受け座、両面テープなど)、メジャー、鉛筆(またはマスキングテープ)、脱脂クリーナー(アルコール系が望ましい)、そして乾いた布です。作業を始める前に、必ず取扱説明書をよく読み、部品が全て揃っているかを確認しましょう。次に、鍵を取り付ける位置を決めます。ドアを開閉してみて、他の建具や家具に干渉しないか、また、実際に操作しやすい高さかなどを考慮して、最適な位置を見つけます。位置が決まったら、鉛筆やマスキングテープで軽く印をつけます。ここでのポイントは、鍵本体と受け座が正確にかみ合うように、位置関係を慎重に決めることです。そして、最も重要な工程が「取り付け面の清掃と脱脂」です。ドアの表面やドア枠には、目に見えないホコリや油分が付着しており、これらが残っていると両面テープの接着力が著しく低下し、鍵がすぐに剥がれてしまう原因になります。脱脂クリーナーを布に含ませて、取り付け面を丁寧に拭き、完全に乾燥させます。いよいよ貼り付けです。鍵本体と受け座に付属している両面テープの剥離紙を剥がし、印をつけた位置に慎重に、かつ正確に貼り付けます。一度貼り付けると剥がすのが難しいため、位置ずれがないように注意しましょう。貼り付けたら、数十秒間、しっかりと圧着します。最後に、実際に鍵を操作してみて、スムーズに施錠・解錠できるか、ドアの開閉に問題がないかを入念に確認します。もし不具合があれば、無理に剥がさず、説明書に従って調整するか、場合によっては貼り直しを検討します。焦らず丁寧に行うことが、DIY成功の鍵です。
DIYで簡単設置!穴を開けない部屋鍵の取り付け方