プッシュボタン式のキーボックスは、ダイヤル式とは異なり、数字が刻まれたボタンを順番に押していくことでロックが解除されます。このタイプの利点は、暗証番号の入力が比較的容易であることですが、同時に誤操作のリスクも存在します。開け方の手順としては、まず設定された暗証番号のボタンを、正しい順序で押していきます。多くのプッシュボタン式キーボックスには、ボタンを押した後に解除レバーを操作するタイプと、最後のボタンを押すだけで自動的に解除されるタイプがあります。どちらのタイプかを確認し、それに従って操作してください。注意点としては、ボタンを強く押しすぎると、内部の機構に負担をかける可能性があるため、軽く、しかし確実にボタンを押すことが大切です。また、ボタンの押し間違いがないか、一つ一つの操作を慎重に行うように心がけましょう。電子式キーボックスは、テンキーやスマートフォンのアプリと連携して操作するタイプで、近年その利便性から普及が進んでいます。開け方は、設定された暗証番号をテンキーに入力するか、スマートフォンアプリから解除信号を送ることでロックが解除されます。このタイプの大きなメリットは、暗証番号を複数設定できたり、一時的なパスワードを発行できたりする点です。しかし、電池切れや電子システムの不具合が発生すると、開錠できなくなるリスクもあります。電池切れの場合は、外部から非常用の電源を供給できる端子を備えている製品が多いため、取扱説明書を確認して対処しましょう。もし電子システムの不具合が疑われる場合は、メーカーのサポートセンターに問い合わせるのが最も確実な解決策です。また、万が一に備えて、非常用の物理キーを備えている製品を選ぶことも重要です。